年1回試験の資格一覧と申込忘れ対策
年1回の資格は申込を逃すと1年待ち。試験月と対策の考え方を整理します。
注意:年1回の資格は申込を逃すと1年待ちになるうえ、受験資格の証明書類の取り寄せに時間がかかる場合があるため、申込開始前の準備が必要です。
- 年1回が中心の主な資格と試験時期の例
- 申込忘れ対策
年1回が中心の主な資格と試験時期の例
社会保険労務士(8月)、宅建士(10月、一部12月)、介護支援専門員(10月頃)、行政書士(11月)、介護福祉士(1月頃)、登録販売者(都道府県により時期が異なる)など。時期は年度により変わるため公式確認が前提です。
申込忘れ対策
- 年度初めに受験したい資格の公式サイトで年間スケジュールを確認する
- 申込開始日と締切日をカレンダーに登録し、締切1週間前に通知を設定する
- 証明写真や受験資格の証明書類が必要な資格は、申込開始前に準備する
特に受験資格の証明が必要な資格は、書類の取り寄せに時間がかかる場合があります。
データの掘り下げ:この記事で扱う資格の数値の読み方
この記事の判断は、当サイトの資格マスター(全24資格)に収録した実施団体の公式情報ベースの値に基づいています。中心となる資格は社会保険労務士、宅地建物取引士(宅建士)、介護支援専門員(ケアマネジャー)、行政書士、介護福祉士、登録販売者です。以下では、項目ごとに「何を表す値か」「資格選びでどう使うか」を、収録値そのものを使って解説します。受験料のように年度で改定が多く当サイトで金額を掲載していない項目については、数値を補わず扱いません。
社会保険労務士(分野:お金・法律、実施団体:全国社会保険労務士会連合会)は、実施頻度が「年1回(8月)」、受験資格が「あり(学歴、実務経験、他の国家試験合格等のいずれか)」、試験形式が「マークシート(選択式・択一式)」です。勉強時間の一般的目安は800〜1200時間(一般的な目安。既習経験や学習方法で大きく変わります)で、週5時間の学習なら下限側で約160週・上限側で約240週、週10時間なら約80週〜約120週という計算になります。目安に幅があるのは既習経験や学習方法で必要時間が変わるためで、未経験の分野では上限側で週数を置くのが安全です。合格率については、実施機関の公表値として「例年6〜7%程度で推移(公表値)」と収録しています。目指せる働き方の例として収録しているのは「社労士事務所勤務、企業の人事労務」で、目的区分は「収入アップ、スキルアップ」、独学時の負担感の目安区分は「高」です。この負担感は受験料と市販教材費の負担感の区分であり、講座料金の公表値ではありません。
宅地建物取引士(宅建士)(分野:お金・法律、実施団体:不動産適正取引推進機構)は、実施頻度が「年1回(原則10月、一部対象者は12月)」、受験資格が「なし」、試験形式が「マークシート(四肢択一)」です。勉強時間の一般的目安は300〜600時間(一般的な目安。既習経験や学習方法で大きく変わります)で、週5時間の学習なら下限側で約60週・上限側で約120週、週10時間なら約30週〜約60週という計算になります。目安に幅があるのは既習経験や学習方法で必要時間が変わるためで、未経験の分野では上限側で週数を置くのが安全です。合格率については、実施機関の公表値として「例年15〜18%程度で推移(実施機関の公表値)」と収録しています。目指せる働き方の例として収録しているのは「不動産会社勤務」で、目的区分は「収入アップ、再就職」、独学時の負担感の目安区分は「中」です。この負担感は受験料と市販教材費の負担感の区分であり、講座料金の公表値ではありません。
介護支援専門員(ケアマネジャー)(分野:医療・福祉、実施団体:各都道府県)は、実施頻度が「年1回」、受験資格が「あり(法定資格保有+一定の実務経験等)」、試験形式が「マークシート」です。勉強時間の一般的目安は200〜400時間(一般的な目安。既習経験や学習方法で大きく変わります)で、週5時間の学習なら下限側で約40週・上限側で約80週、週10時間なら約20週〜約40週という計算になります。目安に幅があるのは既習経験や学習方法で必要時間が変わるためで、未経験の分野では上限側で週数を置くのが安全です。合格率については、実施団体の公表値を確認できた範囲では当サイトに掲載しておらず、推測の数字は使いません。目指せる働き方の例として収録しているのは「ケアプラン作成」で、目的区分は「収入アップ」、独学時の負担感の目安区分は「中」です。この負担感は受験料と市販教材費の負担感の区分であり、講座料金の公表値ではありません。
行政書士(分野:お金・法律、実施団体:行政書士試験研究センター)は、実施頻度が「年1回(11月)」、受験資格が「なし」、試験形式が「マークシートと記述式」です。勉強時間の一般的目安は600〜1000時間(一般的な目安。既習経験や学習方法で大きく変わります)で、週5時間の学習なら下限側で約120週・上限側で約200週、週10時間なら約60週〜約100週という計算になります。目安に幅があるのは既習経験や学習方法で必要時間が変わるためで、未経験の分野では上限側で週数を置くのが安全です。合格率については、実施機関の公表値として「例年10%前後で推移(公表値)」と収録しています。目指せる働き方の例として収録しているのは「独立開業、事務所勤務」で、目的区分は「収入アップ、在宅ワーク、スキルアップ」、独学時の負担感の目安区分は「中」です。この負担感は受験料と市販教材費の負担感の区分であり、講座料金の公表値ではありません。
あわせて参照する資格は、介護福祉士(年1回/目安300〜600時間/受験資格:あり(実務経験3年+実務者研修修了、養成施設卒業等))、登録販売者(年1回程度(都道府県・ブロックにより異なる)/目安200〜400時間/受験資格:なし(販売従事登録には実務経験等の要件あり))です。実施頻度が「随時・年複数回」の資格は学習の進み具合に合わせて受験回を選べる一方、「年1回」が中心の資格は申込を逃すと翌年まで待つことになるため、同じ目安時間でも計画の立て方が変わります。受験資格が「あり」の資格は、学習を始める前に自分の学歴や実務経験が条件に当てはまるかの確認が先に必要です。
数値の使い方をまとめると、第一に勉強時間の目安は「週に確保できる時間で割って必要週数を出す」ための値であり、合格を保証する値ではありません。第二に実施頻度は「目標の試験回をいつに置けるか」を決める値で、社会保険労務士の場合は「年1回(8月)」であることが計画の前提になります。第三に受験資格と試験形式は、学習方法(独学か、実技の添削や演習が必要か)を選ぶ判断材料です。これらを組み合わせずに一つの数字だけで資格を選ぶと、申込できない・日程が合わない・演習が足りないといった行き違いが起きやすくなります。
ケース別の判断:状況ごとに何を優先するか
育児と両立しながら短期間で形にしたい場合。この記事で扱う資格は、最も目安が短いものでも介護支援専門員(ケアマネジャー)(200〜400時間)と長期型です。週5時間では上限側で約80週の計算になるため、「短期間で形にする」目的とは両立しにくく、数か月〜年単位で固定枠を守れる生活設計があるかどうかが先に問われます。短期間での取得を優先する場合は、目安の上限が100時間前後の資格(資格一覧で確認できます)と目的の重なりを併せて検討してください。
受験資格の壁なく未経験から始めたい場合。宅地建物取引士(宅建士)、行政書士、登録販売者は受験資格が「なし」と収録されており、学歴や実務経験の証明を待たずに学習と申込の準備を始められます。ただし受験資格がないことは難易度が低いことと同義ではありません。目安時間の大きい資格が含まれる場合は、申込のしやすさではなく必要週数で判断してください。事務職などへの転職を目指す場合は、目指せる働き方の例(ドラッグストア勤務、不動産会社勤務、事務所勤務、独立開業)が希望する勤務形態と重なるかも合わせて確認します。
在宅ワークや日程の自由度につなげたい場合。実施頻度の面では、この記事の対象は社会保険労務士(年1回(8月))のように機会が限られる資格が中心で、日程の自由度は高くありません。受験日を選ぶのではなく、決まった試験日に生活と学習を合わせる計画が必要です。ただし資格取得がそのまま在宅案件の獲得を保証するものではなく、目的区分に「在宅ワーク」が含まれる資格でも、実際の募集形態は求人・案件ごとに確認が必要です。資格の目的区分と目指せる働き方の例を、募集条件の確認とセットで使うことが判断の前提になります。
費用を抑えたい場合と、時間をかけて専門性を取りたい場合。費用面では、この記事の中心対象に独学時の負担感の目安区分が「低」の資格は含まれていないため、費用を抑える観点では受講料・教材費・受験料の総額を公式価格で比べる作業がより重要になります。一方、社会保険労務士のように目安800〜1200時間の資格は、週5時間で上限側約240週を要する長期戦であり、費用よりも「その期間を継続できる生活設計があるか」が判断の中心になります。どちらの場合も、受験料は改定が多いため金額で比べず、申込時点の公式案内で総額を確認してください。
よくある質問
- Q. 社会保険労務士に受験資格は必要ですか?
- 受験資格は「あり(学歴、実務経験、他の国家試験合格等のいずれか)」と収録されています。条件に当てはまるかの確認が学習開始前の必須手続きで、証明書類の準備が必要な場合があります。自分の経歴が条件に当てはまるかを公式の受験案内で照合してください。
- Q. 社会保険労務士は年に何回受験できますか?
- 実施頻度は「年1回(8月)」です(実施団体:全国社会保険労務士会連合会)。機会が限られる区分のため、申込期間を逃すと次の機会まで期間が空きます。申込開始日と締切日をカレンダーで管理してください。
- Q. 社会保険労務士の勉強時間はどのくらい見ればよいですか?
- 一般的目安は800〜1200時間です。週5時間なら約160〜約240週、週10時間なら約80〜約120週の計算になります。目安は既習経験で変わるため、未経験分野では上限側で計画してください。
- Q. 宅地建物取引士(宅建士)の試験形式はどのようなものですか?
- 試験形式は「マークシート(四肢択一)」です。実施頻度は「年1回(原則10月、一部対象者は12月)」、受験資格は「なし」と収録されています。形式に合った学習(知識の暗記だけでなく、実技やCBT操作の練習が必要かどうか)が判断のポイントになります。
- Q. 社会保険労務士はどのような働き方につながりますか?
- 当サイトでは目指せる働き方の例として「社労士事務所勤務、企業の人事労務」を収録し、目的区分は「収入アップ、スキルアップ」としています。これは働き方の例示であり、取得が採用や収入を保証するものではありません。実際の募集条件は求人ごとに確認してください。
- Q. この記事で扱う資格の合格率は公表されていますか?
- 社会保険労務士については実施機関の公表値として「例年6〜7%程度で推移(公表値)」と収録しています。合格率は年度・回で変動し、受験者全体の結果であって個人の合格可能性を示すものではありません。
- Q. 年1回試験の申込を忘れないためには何をすればよいですか?
- 年度初めに公式サイトで年間スケジュールを確認し、申込開始日と締切日をカレンダーに登録して締切1週間前に通知を設定することです。証明写真や受験資格の証明書類が必要な資格は申込開始前に準備を始めます。
実行前チェックリスト
この記事の内容を実行(申込・学習開始・講座申込)に移す前に、上から順に確認してください。一つでも未確認の項目があれば、その項目の確認を終えてから次に進むのが安全です。
- 中心資格(社会保険労務士、宅地建物取引士(宅建士)、介護支援専門員(ケアマネジャー))について、受験資格の記載が自分の学歴・実務経験に当てはまるかを確認した
- 実施頻度を確認し、目標にする試験回と申込期間をカレンダーに登録した(年1回中心の資格は特に優先)
- 勉強時間の目安を上限側で置き、週に確保できる時間で割って必要週数を計算した
- 試験形式(筆記・CBT・実技・記述の別)に合った学習方法と教材の形を選んだ
- 目指せる働き方の例と、実際の求人・案件の募集条件が重なるかを確認した
- 受験料は改定が多いため、金額を古い情報で決めつけず申込時点の公式案内で確認する予定にした
- 合格後に登録・講習などの手続きが必要な資格かどうかを事前に把握した
関連ページ
- 厚生労働省 資格・試験情報(調査日:2026-11-05)